不妊症を徹底解説!原因は女性だけでなく男性にもあった!?

基礎体温計と妊娠検査薬

結婚して赤ちゃんが欲しいと思っても中々子宝に恵まれない…

そんな妊活をして1年は経っているのに子供ができない夫婦は、不妊症である可能性が高いのですが、

「不妊症っていきなり言われても全然ピンとこない…」

という夫婦の方も多いでしょう。

そこで、不妊症の症状や原因について徹底解説するので、自分たちは何が原因で不妊症となっているのかを知り、妊活に役立ててください。

不妊症とは

不妊症とは、妊活を開始してから1年経過しても妊娠しない場合を指します。

女性の不妊症には2つの種類のタイプが存在しており、ひとつは原発性不妊症。もうひとつは続発性不妊症です。
原発性不妊症は、今までに一度も妊娠したことがない場合の不妊症を指します。不妊症の75%がこのタイプです。

続発性不妊症は、妊娠したことはあるけれども、早産や流産、子宮外妊娠などによって出産に至らなかった場合や、一人目は出産したけれども、1年たっても2人目ができない場合を指します。
これは、1人目の出産後に、なんらかの異常が残ったときに起こりがちです。
たとえば、卵管などに通過障害が起きたり、子宮腔内に癒着があったりすると妊娠しにくくなります。
また、前回の出産後の経過が順調でなかった場合や、前の妊娠が流産に終わった場合も注意が必要です。

引用元:赤ちゃんを授かるためのママとパパの本

不妊症の種類

女性が原因の不妊症

女性の主要な不妊原因として、排卵因子障害、卵管因子障害、子宮因子障害、頸管因子障害、免疫因子障害が挙げられます。
それぞれの不妊原因を確認しておきましょう。

排卵因子障害

排卵因子障害とは、正常に排卵が起きていない状態のことを指します。

成熟した女性の排卵からは、毎月一度、1個だけ排卵が行われるのですが、その排卵された卵子が精子と出会うことで妊娠にいたります。

ところが、卵巣の働きや女性ホルモンの分泌に問題があると、排卵が不定期になったり、まったく排卵されなくなったりします。
また、月経不順だと排卵も正常に行われていないことが多くあります。さらには、月経がきちんとあるのに無排卵ということもあるので、注意が必要です。

無排卵はストレスなどによる心因性のものもあれば、無理なダイエットが原因にばっている場合もありますが、いずれにしても排卵が起きていない自然な妊娠は望めないので、排卵が正常に行われているかを調べておきましょう。

排卵因子障害の検査方法

一番簡単で性格な方法に基礎体温の測定があります。

まず基礎体温を、毎朝目が覚めたら布団に横になった状態で、舌の下に婦人体温計をはさんで計測してください。
そして、その計測結果を基礎体温表に記入していきます。
この作業を3〜6ヶ月続けることで、排卵の有無を基礎体温の表から確認することができるようになるのです。

卵管因子障害

卵管因子障害は、卵管の通りが悪かったり、卵子を上手にピックアップできなかったりする状態を指します。

卵管が炎症による癒着などによって閉鎖していると、卵子や精子だけでなく、受精卵も通過できず不妊の原因になります。
また、卵管の動きが悪く、排卵された卵子をキャッチできないことをピックアップ障害と呼び、卵管障害の一種です。
過去に、盲腸や腹膜炎などの手術したことや、クラミジア感染などによる骨盤内の炎症で、卵管に癒着が起こり卵管因子障害あになっている場合があります。

卵管因子障害を検査する方法

子宮卵管造影法や子宮卵管通気法、子宮卵管通水法などの検査があります。

子宮因子障害

子宮因子障害は、子宮の機能や形状、内膜の状態に問題があることを指します。

子宮は受精卵が着床し、出産まで赤ちゃんが成育する場所です。しかし、子宮が発育不全で機能面に問題がある場合や、子宮内膜や子宮の位置に問題があると、不妊の原因になることがあります。
子宮筋腫や子宮腺筋症、子宮の形態異常、子宮内膜ポリープなどがこの問題に当てはまります。

子宮因子障害を検査する方法

子宮筋腫や子宮腺筋症による子宮の変形はMRIなどの検査を行って調べます。

またその他にも、子宮内部の発育状態や形状を調べる方法として、子宮卵管造影法や子宮鏡検査があります。
さらに最近では、超音波検査の際に子宮内腔に生理食塩水を注入するソノヒステログラフィーと呼ばれる手法もよく行われます。

頸管因子障害

頸管因子障害とは、子宮頸管部に問題があることを指します。

排卵期が近づくと、子宮頸管(子宮口)から頸管粘液を活発に分泌するようになるのですが、このときの精子をスムーズに子宮腔内へ送り込むための頸管粘液は、サラサラとしていて透明です。
しかし、子宮の入り口が狭すぎたり、頸管粘液の性状に異常があると、精子を通さないことがあります。

頸管因子障害の検査方法

子宮頸管を通過した精子の生存率(運動率)を調べるヒューナーテストがあります。
ほかにも、頸管粘液の性状(pHや糖度など)、量的変化、抗精子抗体の有無なども検査します。

免疫因子障害

免疫因子障害とは、摂氏しの運動を停止させてしまうことです。精子に対する抗体(抗精子抗体)がある場合、子宮や卵管を通過する間に精子の運動を停止させてしまいます。
特に、精子不動化抗体は受精の場面でも精子と卵子の結合を妨害します。

これらは、なんらかの免疫異常による起こる障害です。
精子不動化抗体検査を行うと、免疫因子障害の有無を調べることができます。

男性が原因の不妊症

男性側にももちろん不妊の原因があります。

そのため、男性の主要な不妊原因(造精機能障害、性機能障害、精管通過障害)を確認しておきましょう。
また、男性因子障害の検査では、精子の数、運動率、量、形状、奇形の有無を精子精液検査によって判断します。

造精機能障害

自然妊娠が可能な精子の数は、最低限1㎖中1500万個以上で、かつ運動率が40%以上と言われています。

この基準より精子が少ない場合を乏精子症、運動精子数が少ない場合を無力精子症、精液中に精子が全くない場合を無精子症、精液が射出されない場合を無精液症といい、造精機能障害と診断されます。
造精機能障害の場合、精子の数や状態によって不妊治療が変化するのでまずは検査を受けましょう。

性機能障害

性機能障害とは、何らかの原因により性交渉ができない状態を指します。

勃起しないために性交渉ができな状態や、勃起はしても十分な勃起にならない、あるいは維持できないために満足な性交渉が行えないことを性機能障害(ED)と呼びます。
EDの原因としては、勃起に関係している神経系や、海綿体に血液を送り込むための血管系、内分泌系の異常や陰茎(ペニス)の形態異常によって起こる器質的原因や、心理的な要因によって性交渉のできない機能的原因などが挙げられます。
一般的にEDにはPDE5阻害薬(バイアグラ、レビトラ、シアリスなど)という治療薬が効果的と言われています。

精管通過障害

精管通過障害は、精子がうまく射精されないことを指します。

精巣ではきちんと精子が作られているにも関わらず、何らかの理由により、射精された精液には精子が極めて少なくなる症状を精管通過障害と呼ばれており、場合によっては、無精子症のようにまったく精子が含まれないこともあります。
この場合、手術によって治療するか、もしくは精巣や精巣上体などから精子を採取して顕微受精などを行います。

原因別!不妊症の治療方法と妊娠率

不妊症の各種原因と対応する治療法、および症例別妊娠率の関係性をまとめました。

不妊症の原因 不妊症の治療方法 不妊症時の妊娠率
排卵因子
  • 排卵誘発
60.0%
卵管因子
  • 通水療法
  • 卵管形成術
  • 腹腔鏡
  • 体外受精/胚移植
24.5%
子宮因子
  • 子宮形成術
  • 子宮筋腫核手術
64.0%
男性因子
  • 人工授精
  • 体外受精/胚移植
  • 顕微受精
28.6%
原因不明因子
  • 卵巣刺激
  • 腹腔鏡
  • 人工授精
  • 体外受精/胚移植
28.8%

※体外受精、顕微受精を除く

引用元:不妊症・不育症 改訂3版

不妊症の原因

卵子の老化

生まれ持った卵子はご自身の年齢とともに、同じく年を重ねていきます。

卵子の数や質は若いときのままを維持することはできません。
そのため、昨今の晩婚・晩産化時代において、不妊の最も大きな原因の一つとして挙げられています。
卵子の数は個人差が大きく、何歳だから何個とは断定はできませんが、卵巣予備能という検査で、どれくらいの卵子を備えているかの目安を知ることができ、卵子が少なければ妊娠率は低くなり、排卵誘発剤などに対する反応も鈍くなります。
若くても卵子が無くなってしまうこともあるため、妊娠を希望した時点でどれくらいの卵子を備えているのかを把握しておくといいでしょう。

人工妊娠中絶の繰り返し

昨今では、人工妊娠中絶を受けただけで、妊娠できない体になるということはまずありません。

しかし、何度も中絶を繰り返したり、妊娠4〜5ヶ月に入って中絶手術を受けたことがある人は注意が必要です。
子宮頸管が緩んで、妊娠後に自覚症状がないまま子宮口が開いてしまい、妊娠中期(妊娠5〜7ヶ月)頃になって流産してしまう子宮頸管無力症が起こる可能性があります。
また、過去の中絶手術の際に子宮腔内が傷つけられてしまい、それが原因で癒着を起こすこともあります。

さらに、掻爬手術によってできた傷から、膣内の細菌が侵入して感染症が起こり、その炎症がもとで子宮腔内癒着や卵管閉鎖となって不妊症に至ることがります。
不妊症の検査の際の問診では、必ず中絶の有無や回数を正確に医師に伝えるようにしましょう。

性感染症

過去に性行為感染症にかかったことがある人でも、治療をきちんと完治させ、その後再感染していなければ特段問題はありません。

しかし、治療や不十分だったり、病気を放置して慢性化させていたりすると、不妊症を引き起こす場合があります。
淋病やクラミジア感染症などの細菌が膣から子宮、卵管へと侵入してしまうと、子宮頸管粘膜や子宮内膜、卵管粘膜が炎症を起こして、その部分に障害が残ります。
とくに、卵管癒着や閉鎖が起こると、卵子や精子の通過障害が起こります。
際感染症を防ぐためにも、治療はご夫婦同時に受けて完治させておきましょう。

遺伝

男性不妊症のなかには、クラインフェルター症候群という染色体異常があります。

これは、正常な男性の染色体がXYであるのに対し、染色体がひとつ多いXXYになっているため、体が女性化してしまう病気です。
クラインフェルター症候群の患者は精子が小さく、精細管は退化し、精祖細胞や精母細胞がほとんど欠如しているために造精能力が失われているため、女性を妊娠させることができません。

しかし、クラインフェルター症候群の人でも、約40%は精巣内に少数の精子が存在することがあり、妊娠する可能性はありますが、次世代に同じ染色体異常を受け継ぐ場合があります。

一方で、女性の染色体異常には、ターナー症候群があります。

ターナー症候群の患者は、身長が低いだけで外見はふつうの女性と変わりませんが、妊娠することは難しいと言えるでしょう。

喫煙

女性の喫煙は卵巣の老化を招き、卵子の質が低下することで妊娠率も低下、流産率は上昇します。

また、男性の喫煙も精液所見を悪化させ、精液所見がよい場合でも、精子の遺伝子が破壊されることで妊娠率の低下につながります。
さらに、妊娠後も喫煙を続ければ、子宮内胎児発育遅延、胎盤異常、胎児奇形、死産、出生後の身体発育遅延、知能発育遅延の原因となり、これだけではなく、副流煙も不妊の原因になります。

母体である、女性側が喫煙していなくても、ご主人が室内で喫煙した場合、有害物質は長時間のあいだ室内に残存し、外で喫煙した場合も、喫煙後の人の吐く息からは3時間以上も有害物質が出続け、パートナー卵子、あるいは精子に影響するので注意してください。
禁煙は不妊治療の一環なので、パートナーとともに真剣に取り組みましょう。

肥満体質

肥満体質や家族性のコレステロール血症などは、男女の生殖ホルモンの分泌に多大な影響を及ぼします。

もし家族に気になる症状の人がいたら、生活習慣を改めて体質改善に努め、健康状態を検査する必要があるでしょう。
また肥満傾向にある場合、体質改善に努め、健康状態を検査する必要があり、症状としては、肥満の他に月経不順、にきび、毛深いことが挙げられます。
体重を落とすことで排卵しやすくなるので、ぜひご自身の体重を適正体重に近づけるように意識しましょう。

ストレス

ストレスは心身ともに疲弊させるだけではありません。
過剰に溜め込むと、脳の視床下部や下垂体、卵巣、子宮のいずれかに異常を及ぼし、月経不順になることがあります。

ストレスを発散させるためにも、規則正しい食事や疲れをとる入浴、良質な睡眠に加えて、音楽鑑賞うあ適度なスポーツ、さらにおもいきり笑うことも忘れずに、息に抜きしながら日々を過ごすことがとても大切になるでしょう。

引用元:赤ちゃんを授かるためのママとパパの本

まとめ

不妊症とは、赤ちゃんを臨んで1年経過しても妊娠しない場合を指し、不妊症の原因として

  • 卵子の老化
  • 人工妊娠中絶の繰り返し
  • 性感染症
  • 遺伝
  • 喫煙
  • 肥満体質
  • ストレス

といった原因が挙げられます。

どんなに努力をしても不妊症を解決することはできない原因もあるかもしれませんが、努力次第で予防できることもあります。
特にストレスなんかは、妊娠にとって非常に影響を与える項目です。
そのため、自分一人だけではなく、夫婦で協力しながら妊活の一環として、リラックスした状態で妊活できるようにしていきましょう。