カンジダと不妊の関係性

カンジダのイメージ

多くの方が発症する可能性をもつカンジダ症と、不妊との関係性について不安を感じる方は多いと思います。

結論から言って、性器カンジダ症と不妊の直接的な原因となることはありません。

しかし直接的な原因はないものの、性器カンジダ症が発症すると、膣内のph値が高い(酸性)状態なり、弱酸性の精子は卵子へたどり着く前に死滅してしまうので、受精する可能性が間接的に低くなってしまいます。

さらに言えば、カンジダ症によって膣に炎症を起こすことで、精子が泳ぐ水の働きを担う頸管粘液が少なくなるため、精子が卵子へとたどり着くことが難しい環境となってしまうので、このことからもカンジダは不妊の間接的な原因となっています。

そこで、不妊の間接的な原因となるカンジダはしっかりと対策をして起きましょう。

カンジダとは

カンジダ症は、カンジダ菌の増殖で発症します。
カンジダ菌は常在菌で、健康状態では免疫機能によって体に影響を与えるものではありませんが、体調不良による免疫力低下やホルモンバランス、高温多湿などの環境の変化などで、自浄作用が機能しないと繁殖してしまいます。

カンジダ症は日本人女性の75%が一生に一度は発症すると言われるくらい身近にある病気なので、自分は大丈夫だと思っても不妊の疑いがあるなら検査を受けてみましょう。

カンジダの症状

性器カンジダ症が発症するといくつかの症状が現れますが、男女で多少症状が異なります。

女性にみられるカンジダの症状

強いかゆみ

女性がカンジタに感染すると、外陰部や周辺に激しいかゆみが生じます。
あまりの痒さに、無意識に引っ掻き傷を作ってしまう方もいるほどです。

おりものの変化

女性のカンジダの症状として痒みと同じくらい見られるのが、おりものの変化です。
平常時よりもおりものの量が増加し、色の濃いものが増え、テクスチャも酒粕状、粥状、ヨーグルトのようなドロドロするものが増えてきます。

痛み

女性のカンジダの自覚症状として他には、外陰部や膣部にヒリヒリとした痛みを感じることがあります。
また、性交時や排尿時に痛みを感じることもあるので、不妊だから性交の回数を増やしていたとしても通常にはない痛みが出たらカンジダの検査を受けましょう。

男性にみられるカンジダの症状

かゆみ

男性のカンジダの場合でも女性と同じく、痒みを感じます。
男性の場合は亀頭や包皮に強い痒みが出て、亀頭包皮炎の症状が現れるので比較的感染がわかりやすいでしょう。

亀頭包皮炎
亀頭部や包皮に白いカスが現れるほかに、カサつくような症状が出てきます。

カンジダが悪化するとどうなるか

お風呂に入れなくなる

カンジダ症を治療せず、放置してしまうと悪化し、粘膜部分に炎症は広がるため、お尻まで炎症が広がり皮膚がただれてしまうケースがあります。すると、下着で擦れるだけで痛みをを感じるようになり、入浴も難しく体を洗うことも困難になってくるので要注意です。

排尿もしたくなくなる

カンジダが悪化すると、排尿時に痛みを生じる排尿障害が引き起こされ、排尿がしにくくなってしまいます。
排尿ができなくなれば不妊対策どころではなくなるのでしっかり治しましょう。

カンジダ症は誰でも発症する病気でもあり、自然治癒することも多いのですが、放置して悪化させてしまうと、日常生活に支障をきたすものになってしまいます。
そのため、違和感を感じときは医師相談することをオススメしますよ。

カンジダの検査方法

病院

病院へ行く場合、女性は婦人科や産婦人科で。男性の場合は泌尿器科や性病科でカンジダの検査を受診することができます。
不妊の悩みから解放されたいなら病院での検査を選ぶことがベターでしょう。

検査キット

カンジダの検査方法として検査キットの郵送サービスがあります。自分で分泌物を採取するので、誰にも見られず病院へ行く時間がない方にとってはオススメです。
しかし、専門機関と郵送でのやり取りとなってしまうため、時間がかかってしまいます。
もし、不妊のために性行為を繰り返しおこなっているのなら、検査を待つ時間が勿体無いので病院での検査をおすすめしますよ。

カンジダの治療

カンジダの治療は病院がおすすめ

カンジダ症の自然治癒は難しく、時間にして約2週間ほどかかると言われており、意外と時間がかかってしまいます。
また、待っている間に本当に治癒するのかという不安からストレスがかかり、悪化させてしまうなんてことも起こるでしょう。

一方で、実際に医師と相談して治療すると、開始して1週間が目安となっています。

専門医と相談をしながらの治療となり、自然治癒と比較して半分の時間での治療となるのですが、精神的な面で見ても、病院にかかる方が安心ですね。

治療の流れ

  1. 婦人科・産婦人科を受診。膣や外陰部の症状の検査、膣鏡でおりものの質を診ます。
  2. カンジダ症と診断されれば、カンジダ真菌を抑えるクロトリマゾールなどの抗真菌薬が処方されます。
  3. 処方されるのは膣内に入れて治すタイプの薬となります。治療期間は最短で6日程度です。

カンジダの予防方法

カンジダ症は非常に再発しやすい病気です。
そのため、一度治癒したからといって気を抜いてはいけません。カンジダ菌は常在菌なので、完治したからといってなくなるわけではないからこそ、不妊の間接的な原因に発展させないためにも再発を防止することがなによりも大事なのです。

健康的な生活

免疫力の低下やホルモンバランスが崩れたときに、カンジダ菌は繁殖します。そのため、食生活の改善やなるべくストレスを感じないような生活を心がけましょう。

高温多湿を避ける

カンジダ菌はカビの一種でもあります。
そのため、高温多湿の環境では繁殖力が増してしまいます。

不妊の原因を極力省きたいのなら、入浴後は十分に乾かし、湿った衣類などは着用せず早めに着替えてください。
また、下着も通気性の良い素材のものを選び、蒸れを防ぎましょう。

洗い過ぎない

洗いすぎで局部に強い刺激を与えすぎてしまうと、膣内の洗浄機能が低下することもあります。
そのため、お湯で軽く洗う程度にしておきましょう。

清潔を保つ

カンジダ菌は不衛生な部分に繁殖する性質もあります。
不妊に万全の対策をするのならバスタオルをはじめとする体に触れるものを家族と共有しないで、こまめに交換するようにしましょう。
また、腸管からの感染症を防ぐためにもトイレ後は前からではなく、後ろから拭くように意識してください。

まとめ

カンジダ症は誰にでも発症する可能性をもつ病気で、不妊との直接的な関係性はありません。
しかし、かゆみが現れるなど非常にストレスを感じる症状がでてきます。
妊娠にとって、ストレスに弱いホルモンバランスの安定は必須なので、少しでも違和感を感じた場合はできるだけ早く治療にとりかかり、不妊とは無縁のリラックスした生活を送れるようにしましょう。